国際学会 35th ISTS で発表しました!
徳島市で開催された35th International Symposium on Space Technology and Scienceで,M2中村君,M2山口君,莊司准教授が研究発表を行いました.
"Evaluation of In-flight Performance of Electric Power System on Kanazawa University Satellite KOYOH (金沢大学衛星こようの電源システムの軌道上性能評価) "
Shunsuke NAKAMURA, Yasuhiro SHOJI, Tomohiko IMACHI, Tatsuya SAWANO, Ichiro JIKUYA, Shoya MATSUDA, Makoto ARIMOTO, Mariko KIMURA, Yoshiya KASAHARA, Daisuke YONETOKU, and Satoshi YAGITANI, 35th ISTS, 2026-f-1-4, July 16, 2025, Tokushima, Japan.
概要:金沢大学衛星こようは50kg級の超小型人工衛星である.高度500kmの軌道より,天体からのX線およびガンマ線を観測する.KOYOHは2023年12月に打ち上げられ,成功裏に軌道投入され,現在も運用を継続している.KOYOHの電源系は,太陽電池アレイ,リチウムイオン電池,電力制御器,インヒビットスイッチ,および電力分配器から構成される一般的なアーキテクチャを採用している.電源系は地上で慎重に開発および試験が行われ,おおよそ正常に機能している.しかし,軌道投入初期の段階から,電源系は地上試験では想定されていなかった挙動をしばしば示している.本発表では,フライトデータおよび数値シミュレーション結果に基づいて,その不具合の原因について議論する.さらに,将来の超小型人工衛星の開発に向けて,より信頼性の高い電源系のための仕様を提案する.
"Attitude control by a combination of magnetic field line control using permanent magnets at low latitudes and active control near the magnetic poles (低緯度域における沿磁力線制御と極域における能動制御の組み合わせによる姿勢制御)"
Taiki YAMAGUCHI, Yasuhiro SHOJI, 35th ISTS, 2026-d-2-3, July 16, 2025, Tokushima, Japan.
概要:本発表では,宇宙機の姿勢力学に関する数学モデルおよび支配方程式を示し,CubeSat向けの姿勢制御手法を提案する.提案手法では,低緯度域において永久磁石を用いた受動磁気姿勢制御(Passive Magnetic Attitude Control:PMAC)を適用し,北極及び南極付近では姿勢外乱を抑制するために能動制御を導入する.ダイポール磁場モデルを用いた数値シミュレーションにより,本手法の有効性を評価する.
"Development of the Balloon-borne Telescope “FUJIN-2” for Planetary Spectroscopic and Imaging Observations (惑星のスペクトルおよび撮像観測のための気球望遠鏡「FUJIN-2」の開発)"
Yasuhiro SHOJI, Motoki SARAI, Toshihiko NAKANO, Daisuke KOHNO, Rintaro EGUCHI, Masataka IMAI, Tatsuharu OONO, Mitsuteru SATO, Seiko TAKAGI, Yukihiro TAKAHASHI, Ko HAMAMOTO, and Makoto TAGUCHI, 35th ISTS, 2026-m-2-2, July 16, 2025, Tokushima, Japan.
概要:本研究では,気球搭載望遠鏡FUJIN-2の指向制御系の開発を扱う.FUJIN-2は,光学望遠鏡を用いて地球成層圏から金星を観測することを目的としている.この観測では,望遠鏡の指向制御に1秒角未満の高精度が要求されるため,FUJIN-2の指向制御系は精制御と粗制御に分けられている.本研究では,後者である粗指向制御を主な対象とする.粗指向制御には,望遠鏡を目標天体の方向へ指向させ,かつスタートラッカの視野内に天体像を維持することが求められる.しかし,望遠鏡はゴンドラに搭載されており,ゴンドラは外乱によって容易に揺動する.FUJIN-2は強力かつ冗長なアクチュエータを備えており,適切な数値シミュレーションおよび実験による評価が必要である.
評価のための数値シミュレーション手法として,本研究では気球フライトシステム全体の非線形動力学モデルを導入することを提案する.本論文では,シミュレーション用の動力学モデルおよび指向制御則の開発について述べる.動力学モデルは,基準となる線形かつより簡易なモデルとの比較により評価され,非線形モデルが制御系パラメータ設計に有用な情報を提供することを示す.また,制御則についても非線形数値シミュレーションを通じて評価を行う.
関連
Joint Symposium 35th ISTS & 14th NSAT (外部サイト)
金沢大学 理工研究域 先端宇宙理工学研究センター こよう(1号機)(外部サイト)

